皆様、お疲れ様です!

先週4月15日の日曜日のことですが、山梨大学にて情報技術者試験のプロジェクトマネージャを受けてきましたので報告したいと思います。

皆様はプロジェクトマネージャなるものをご存知でしょうか?

参考:プロジェクトマネージャとは?

IT業界にいないかぎりあまりなじみがないかもしれません・・・

この試験は、IPA(独立行政法人情報処理推進機構)が実施する情報技術者の試験区分のうち、レベル4の最高峰に位置するものです。

国家資格のうち、情報処理技術者の試験は以下の区分に分類されいています。

ITを利活用する者

試験区分 レベル 略号 英語名称
ITパスポート試験 1 IP Information Technology Passport Examination
情報セキュリティマネジメント試験 2 SG Information Security Management Examination

情報処理技術者

試験区分 レベル 略号 英語名称
基本情報技術者試験 2 FE Fundamental Information Technology Engineer Examination
応用情報技術者試験 3 AP Applied Information Technology Engineer Examination

高度情報処理技術者

高度IT人材として確立した専門分野を持ち、主導する者。スキルレベル4の試験類を総称して高度情報処理技術者試験と呼ばれる。

試験区分 レベル 略号 英語名称
ITストラテジスト試験 4 ST Information Technology Strategist Examination
システムアーキテクト試験 4 SA Systems Architect Examination
プロジェクトマネージャ試験 4 PM Project Manager Examination
ネットワークスペシャリスト試験 4 NW Network Specialist Examination
データベーススペシャリスト試験 4 DB Database Specialist Examination
エンベデッドシステムスペシャリスト試験 4 ES Embedded Systems Specialist Examination
ITサービスマネージャ試験 4 SM Information Technology Service Manager Examination
システム監査技術者試験 4 AU Systems Auditor Examination

簡単に説明しますと、いわゆるIT技術者のための国家試験です。

といっても、他の国家資格と違い、業務独占があるってわけではなく検定試験に近いのですが、取得していると何かとよいことあります。

例えば、IT企業であれば、資格手当や昇進にも大いに関係するでしょうし、官庁等の入札に参加できる、また公務員や警察官(サイバー犯罪捜査官)、自衛官などの採用区分がある、などなど、これからの情報化の時代、ますます必要となってくる知識であると言えます。

レベル1、ITパスポートはITの基礎知識を見る試験。ちょっと勉強すれば誰でも受かります。

レベル2、基本情報技術者は、IT業界の普通免許みたいなもの。ここからが情報技術者と称してよいレベル。プログラム・アルゴリズムが出るので少し難しい。

レベル3、応用情報技術者からは、ここでやっとSE(システムエンジニア)を自称してもよいかもしれません。全分野満遍なく勉強しないといけないので難しい、また午後試験は記述式なので難しい・・

レベル4は、各分野のIT試験の最高峰、なかでもITストラテジスト、システム監査技術者、プロジェクトマネージャは、IT高度試験の御三家と言われており大変難関であるとされています。

午前1(IT全般知識マークシート)、

午前2(主にマネジメント・マークシート)、

午後1(長文問題、記述式)

午後2(論文試験)

この4つの試験をクリアしないと最終合格しないという大変きびしいものでしす。(合格基準に達しないとその時点で不合格となり後の試験は採点されない)

みらい代表はとある事情もあり、「プロジェクトマネージャ試験」を受けることとなり、その受験記を報告したいと思います。

平成30年度プロジェクトマネージャ試験 受験記

4月15日日曜日 天気は雨 受験会場の山梨大学工学部へ前進する。

午前1試験は、応用情報技術者に合格済みなので免除

10時50分より午前2試験

甲府駅北口から武田神社まで伸びる一直線の道を前進すると、

山梨大学工学部正門?前

山梨大学と言えば2015年度ノーベル賞医学賞を受賞した大村智先生の母校です。

試験会場の独特の緊張した雰囲気が好きです。

試験会場を確認する。

10:50 午前2を受験 出題数25問のマークシート、ほとんど過去問の使いまわしなのでなんなく終了。自己採点の結果、19/25で余裕でクリア。合格して当たり前の試験です。

11:30から昼食 コンビニでカップラーメン・おにぎりをたべる

午後の論文試験に向けて、最後の見直し(悪アガキ?)をする

12:30 午後1試験 長文 記述式 ここからが本当の試験。国語力が要求される最大の難所

受験前は無事クリアできるか心配していたが、設問の意図が分からなかった箇所はなく、みな書けた。手ごたえあり、たぶん通過していると思う。

14:30 午後2試験 論文式 2時間の間に2400字から3200字の論文を書かなければならない。

一応最後まで書けたが、振り返ってみるといろいろしくじった箇所があったと思う・・・ 今一つ自信なし・・・

「飲み会を開かなかったので、現場の人が不満に思っていたのが反省点・・・」なんて、わけのわからん解答をしてしまった・・・

一応、持てる力の最大限は発揮してきました・・・

合否は(発表は6月下旬)、あとは運を天にお任せしましたが、今回の受験は非常に楽しかった。

というのも、このプロジェクトマネージャというものは勉強自体が非常に面白い。

この試験はITというより極めて文系的な試験で、とても人間臭いことを勉強するのです。

例えば、

・システムを導入したいのだが、現場の人が嫌がって言うことを聞いてくれない

・社長が決まった方針をひっくり返してしまう

・追加の開発が必要となったのだが、お客さんはお金は払わないと言っている・・・

・4月1日には、新システム稼働していないとやばいのに、どうしても間に合わない、どうしよう・・・?

・社員が突然休んでしまったり、退職してしまった・・・(出社拒否orうつ)

・チーム同士の対立、お互い敵視して仕事が進まない・・・

などなど、案件が炎上したり、こじれたりした場合、どうするか?

このような、どこの会社にもあるような、胃の痛くなるようなテーマを、こんな時どうするのか?を勉強する試験なのです。

特に午後1試験ですが、物語を読んでいるようで非常に興味深かった。今は独立自営業者ですが、サラリーマン時代のことが思い出され、なんだか懐かしいような気がしてきます。

仕事ではみんな苦労しているのだなあ、と熱い気持ちがよみがえってきます。

さて、試験は終わりました、気持ちはもう次の試験に向かっています。

発表は6月下旬、受かったら大快挙です。仮に落ちていても、皆様には報告したいと思います。

落ちていても大丈夫、なんしろ受かるまでやればいいだけのことですから!(^^)!

資格試験に合格するためのコツはただ一つ、

「受かるまでやる!」 これがヒケツです!

試験を終えて・・・ 雨上がりの学内、空気が澄んでいてとてもきれいでした。

なんだか、光と風が感じられ、モネの絵のようにきれいな風景でした。

もうじき夏も近づく八十八夜、

本年度もいろんなことにチャレンジできます。お互いに健康には留意しながら頑張ってまいりましょう!