毎日のお仕事お疲れ様です。
前回投稿の「自衛官の再就職について」が、思いのほか好評でしたので今回はその民間バージョン? 会社勤めの方が「会社を辞めたくなったら」をテーマに、中途採用の情報、各種助成金の活用、資格試験・自己啓発等、有益な情報の提供をしたいと思います。皆様のお役にたてたら幸いです。
少しでも楽しんでいただけるようロールプレイング風に作成しました。ご興味ある方は以下の設問にお答えください。
1、辞めたい理由はなんですか?
人間関係・体調面→2
給与・待遇面→3
進学したい→4
起業希望→5
2、人間関係でお悩みとのこと
近い将来、人事異動等で解消されそうですか?
はい、次の人事異動でその可能性があります→6
当面変わりそうにもない、また耐えられない→3
3、転職サイト等を活用して積極的に求職活動を進めましょう。
●20代で既卒3年内なら、第2新卒で応募できます。
●30代になると、前職を活かした転職をしないと給与面で前職を上回るのは厳しくなりそうです。
●40代・50代となりますと、前職が大手企業等で豊かなビジネス経験がないと前職を上回る待遇での転職は厳しくなりそうです。
思い切って前職と関係ない分野への転職を考えているのなら、44才以下の方は、雇用保険加入者が使える職業訓練給付金・専門的職業訓練給付金などを活用し、資格や技術を得るのもよいでしょう。→4をご参照ください。
以下、メジャーな転職サイトです。
★もし建設業への転職をご希望で、就職に先立ち各種資格を取得したい方は、厚生労働省の建設労働者緊急育成支援事業に応募するとよいです。
旅費・研修費・宿泊費・資格取得費等、無料で受講できるとのこと。
ご興味ある方はご検討ください。
取得可能な資格の例)
★この際、公務員を目指すのもよいかもしれません。
①警察官試験を受ける
都道府県により異なるが30歳までOKのところが多い。仕事は激務とのこと、体育会系の職場ですので向き不向きがあると思います。
以下のITの資格を保有しているとコンピューター犯罪捜査官として中途採用がされることがある。
IT高度資格→警部補 応用情報技術者→巡査部長
②自衛隊に入る(中途採用)
技術海曹・空曹試験の受験を受ける
ご存知でしたか?自衛隊も中途採用募集しています。該当する資格保有者は受験可能です。募集する資格は毎年異なるようです。
★技術海上幹部・技術航空幹部 という制度もあります。
大学において、応募資格に定められた学部・専攻学科当を卒業後、2年以上の業務経験のある人を対象に、その経験を活かし、装備品等の研究開発、維持整備に関する業務又は気象、安全保障に関する業務に従事する幹部自衛官を採用します。
技術海上幹部:大卒38歳未満の者、技術航空幹部:大卒45歳未満の者
※詳細は募集要項 を参照してください。
③地方公務員試験を受ける (社会人試験)
自治体によるが40才までOKのところが多い。
土木技師やIT高度資格、応用情報技術者を対象とした募集がされることがある。
④国家公務員試験(社会人枠)を受ける 。中途で募集があります。
税務専門官や法務局などは、一定の年数勤めると、税理士登録・司法書士登録できるようになるので狙い目です。
採用区分にもよりますが、試験に合格するため、半年~1年程度は勉強を覚悟するべきでしょう。予備校を活用してもよいでしょう。(通信制講座もあります)
4、進学希望
44才以下の方は、雇用保険加入者が使える職業訓練給付金・専門的職業訓練給付金などを活用できます。
専門的職業訓練給付金について、簡単に説明しますと、
①雇用保険加入期間が2年以上であって
②厚労省が指定する講座に進学すると、
学費の4割(卒業すると6割、資格を取って就職につなげると8割)助成され、かつ卒業までの期間、生活費7万円~10万円?(申請者の所得の状況により異なる)が支給されるというものです。
この機会に活用してみてはいかがでしょうか?
この制度、29年度までとなっており、30年度以降延長されるかどうかは不透明です。進学するなら今が大チャンス!
指定の講座は、看護師・臨床検査士・PT・OT、会計、美容理容師、会計大学院、法科大学院、東大・京大大学院、果ては航空機の操縦免許、多岐に亘ります。この機会に活用してみてはいかがでしょうか?
①大学・短大進学 学校により社会人入試枠があります。
②大卒の方は、大学院・専門職大学院等の道もあります。
(会計士・税理士等、試験科目免除制度がある)
③専門学校
社会人の入学は手に職つけられる学校がおすすめです。
・調理・栄養士学校(手に職となります)
・看護学校(たいていの学校に社会人入試があります)
看護学校は独自の奨学金がある場合があります、あらかじめ志望校のHPなどお調べください。ただし、3年は辞めれないとか縛りがあります。
対象資格の例)
助産師、看護師、准看護師、診療放射線技師、臨床検査技師、理学療法士、作業療法士、視能訓練士、言語聴覚士、臨床工学技士、義肢装具士、救急救命士、歯科衛生士、歯科技工士、あん摩マッサージ指圧師、はり師・きゅう師、柔道整復師、美容師、理容師、測量士、電気工事士、建築士、海技士、水先人、操縦士、航空整備士、自動車整備士
その他、法科大学院、会計大学院、心理学大学院(臨床心理士)、大学院(公共政策・原子力・教育etc)、税務会計簿記、医療事務、公務員受験、情報処理、音響、服飾、調理師、保健師、パティシエ、スポーツトレーナーなどです。
ほとんどなんでもありますね、活用しない手はないです。行政の補助金はみなそうですが、知っている人だけが得をします。
進学したい方は、今がチャンスです。お早めに最寄りのハローワークにご相談ください(おそくても来年2月中旬までに)
5、起業志望とのこと
・やりたい事業は定まっていますか?
・資金の準備は十分ですか?
・周囲の協力(ご家族等)は得られそうですか?
一般に起業した会社の9割が10年後には残っていないといわれていますが(つまり倒産してしまうということ)、起業への強い意志と計画があるならそれもまた一つの道です。会社設立・各種助成金についてのご相談は当事務所へお任せください!
起業家に必要な資質として、次の6点が考えられます。
①真面目であること(ギャンブルや酒におぼれていないこと)
②働き者であること(休みがなくても平気なこと)
③DIYが得意なこと(なんでも自分でできること、マメな性格であること)
④楽観主義であること(明るく前向きでないと事業なんてできません)
⑤楽天的すぎないこと(あまり楽天的すぎるとどんぶり勘定になってしまいます、資金繰りで失敗します)
そして最後に一番大切なことですが、
⑥何か売りに出せるコア・コンピタンス(料理の技術とか、ある分野の専門知識とか、核となる商売のネタ)があるかどうか、
起業しても売りたいものがなければ商売になりません。
その他、細かいことを言えば、社長たるもの最低限の簿記会計の知識は必要です。
あと借金が多いとほぼ失敗します。有利子負債が多ければ本業でいくら稼いだところで全部持っていかれてしまうからです。これでは利益を出すことは難しいでしょう。
起業して成功する方法、かのホリエモン、堀江貴文さんが起業して必ず成功する方法を教えてくれています。
要約すると以下のとおりです。
1、低単価でかつ定期的に収入が入る仕組みのあるもので、リスク無く、資本金・コストがかからない仕事を見つける。
2、寝ている時間以外の全ての時間を仕事に使う。
非常に参考になります。私も起業家のはしくれなので肝に銘じてがんばりたいです。
ちなみに行政書士は、資本はほとんどいりませんし、仕入れはないから借金をしなくてもよいし、ほとんどコストのかからない仕事です。資本のない方で、勉強することが苦にならない方は資格をとり士業で開業するとよいかもしれません。
え?資格を取っても食えない?・・・
そう思っている人はその時点で独立には向きません。資格を取ったから食べれるのではなく、食べられるようにどんなサービスを提供できるか考えないとメシなんて食べられません。
よく弁護士・司法書士・税理士・社労士・行政書士、いづれも資格を取っても食えなくなったとか、2chなどで書き込みされています。ですが、そんなことありません。仕事はあります、世の中にいっぱい。ただ、それを誰がやるかが問題なのです。
人脈活用して営業したり、HP作って宣伝したり、ありとあらゆる仕掛けを考える、そうゆうことができない人は起業には向きません。会社は辞めないほうがよいでしょう。
もし起業を本気でお考えの方は、ぜひ当事務所へご相談下さい。機関設計・定款・就業規則作成、会計記帳、各種助成金等の利活用などにつきましてもコンサルティングいたします。
6、もう少しがんばってはいかがでしょうか?
いやだ、もうがまんできない→3
ボーナス支給or人事異動の発表まで頑張ります→7
近頃うつ傾向、または死にたいと思ったことがある→8
7、お疲れ様です。もう少し頑張ってみるとのこと、応援しています。
期間を決めたら意外と人はがんばれるもの。それまでの間、転職に有利な資格などに取得に努めましょう。どうしてもがまんできなくなったらまた来てください。
8、それは大変です!
とりあえず、絶対死んではいけません。すべての人に生きる意味・価値があります。あらゆる人が人類という種を支えています。誰一人無駄な人なんていない。人類の多様性を支えるため、背の高い人も、低い人も、男性も、女性も、お年寄りも、赤ちゃんも、誰もが地球上で必要な人です!
まずはお電話→日本いのちの電話連盟 0570-783-556
フリーダイヤル 0120-783-556
あなたからの電話相談を「24時間」無料で受け付けている。
電話:03-3264-4343 FAX: 03-3264-8899
●よりそいホットライン24時間
どこからかけても無料の「よりそいホットライン」という電話相談が実施されます。自殺予防・DV・性暴力・セクシュアルマイノリティの専門回線などがあります。携帯電話・PHS・公衆電話からでもかけられます。
電話:0120-279-338 (24時間)
当事務所へもメールを下さい。緊急度によってはこちらからお電話いたします。
死にたいとまでは思わない方でも、うつ傾向にある方は、ぜひカウンセラーや専門医にご相談ください。今はうつは薬で治るそうです。うつはこころの風邪です。人生に彩りを与えるものです。ふと元気がないなと感じたら、迷わずご相談ください。
★転職について思うこと
・本稿は転職を進めるものではありません。なるべくなら今のお勤め先を辞めないでください。辞めたい理由は様々でしょう。不満があるから辞めたいと思う、そうなんだろうと思います・・・ ですが、たいていの不満は誰かが話を聞くだけで軽くなり乗り越えられると思っています。
私は前職で人事部門にいましたので、社内の数多くの退職希望者からのお悩み相談を受けていました。その都度真剣にお話を伺っていましたが、皆さん話を聞くだけで気持ちに整理がつくのか、なんとかその後も辞めずに頑張れているようです。
ちなみに相談された方で退職した方は一人もいません。
ですので退職したい願望の多くは一過性のものであると考えられます。
・人事異動で新しい職場に行き自信を無くした
・職場に気が合わない人がいる
・仕事量が過大、または不公平があるのでがまんできない
等々・・・ こんなとき、ふつふつと転職願望が湧き上がってくるのでは?
世の中は実に不条理です。辛きかな宮仕えは・・・
これらの多くは時が解決することが多いです。
今は辛くとも周囲の誰かが話を聞くことによって、本人の気持ちも整理され、もう少し頑張ってみようという気力がわいてくるのかもしれません。
できればなるべく辞めずに頑張ってほしい、我慢することで見えてくるものもある。悩み事もまた人としての成熟に欠かせないもので、酸いも甘いもかみ分けて初めて味わいのある人間となれるものです。
ですが、いくらがんばれ!と言っても、体調を崩すまで、また死にたくなるまで頑張る必要はありません、世には恐るべきブラックな企業もありますから、こうした状況(例えば、月に残業時間が80時間超えてしまうとか、ノルマ達成のために自社製品を売りつけられるとか)、このような場合、何はともあれ逃げるが勝ちです。
何より大切なのは人の命です。すぐに辞めてしまいましょう。会社にサービス残業の強要など労基法違反があればぜひ労基署に訴えましょう。後続の被害を無くすため・・・
会社がブラックでなくても、職場内でいじめにあってたりしてたらこれまた問題です。恥ずかしいことにいじめの問題は大人になってからもあります。本当に情けないことです。世の中からいじめられている人、不幸な人、一人でもいなくなるよう、そんな世の中にしていきたいです。
今日も日本のどこかで悲しんでいる人がいるかも知れません・・・
もしあなたの周りで悩んでいる人を見かけたらお話を聞いてあげてください。
話を聞く、ただそれだけでその人は救われるでしょう、悩みごとの答えはいつでもその人自身の中にあるから・・・
●あなたにとって、働くことは何ですか?
あなたにとって、働くことの意義・目的は?
まず1番は、生活のためでしょう。お給料のため。お金を稼がなければ生きていかれません。
そう考えると、仕事はもともとお金を稼ぐ手段なのだから、多少のことは我慢するべき、という考えも成り立ちます。
いやいや、それだけに留まらず、
仕事を通じて自己実現したい、こんな考えもあると思います。
仕事を通じた社会参加、社会貢献、素敵です!(さしすせその、す!)
辞めたくなったら、期限を定めてそれまでの間だけ頑張ると決めてはいかがでしょうか?期限を決めると人は意外と頑張れるものです。その間に転職に役立つ資格などの勉強をすることをお勧めします。
そうすると辞めたいという負の原動力からか資格を取得していることが多く、その結果、今いる会社にとってもスキルアップした人材がいることになるから、会社にとっても良いことだし、本人にとっても生きていく自信につながり期限が来ても辞めないで続けられることが多いのです。
もし、辞めたい・転職したいと感じたら、悶々と悩んでいるよりも、一歩でも前進、それまでの間、資格試験の勉強など進めてまいりましょう!
あと「こんな会社いつでも辞めてやらー」と思うなら、借金はなるべく少なくしてください。
「会社に縛られない生き方」
それをするためには、多額の住宅ローンなどがないことが前提です。多額の借金があれば、簡単には会社を辞めれないはず。ですので、辞めてしまいたいと思う人はなるべく借金はせず、また残債があれば少しずつ減らしていってください。
※再就職に役立つ資格の一覧(管理人の主観です、参考にしてください)
どの資格試験でも共通ですが、過去問10年間分を繰り返し暗記するまで覚えたら絶対に合格します。大切なのは気合です!
資格 | 難易度 | 学習期間 | 勉強法・教材等 |
中型免許(限定無) | 1週間 | 指定教習所 | |
電気工事士 | |||
日商簿記2級 | 普 | 3級合格後、3か月 | 過去問 |
宅建士 | 普 | 5か月 | 過去問&携帯 |
社会保険労務士 | やや難 | 6か月 | 過去問 |
ITパスポート | ごく易 | 3週間 | 過去問&携帯 |
基本情報技術者 | 普 | 2か月 | 過去問&携帯 |
情報セキュリティマネジメント | 易 | 1か月 | 過去問&携帯 |
応用情報技術者 | やや難 | 3か月 | 過去問&携帯 |
転職に際しては、資格の有無以上にこれまでの職務経歴が重要であり、また面接時の態度を見られます。明るくて活力があり、一緒に働きたいなと思わせる雰囲気が重要です。演技でもよいので平素からお心がけください。演技でも続けていれば、それがいつしかその人の人格の一部となり良い方向に変わっていくことができると思うので・・・
少しでも有利な再就職をするために、なるべく早くから業界研究・自己啓発をすすめてください。ご健闘をお祈りいたします!