男の館 FJ館へようこそ!

みらい代表は、軍物衣料、特にフライトジャケット(FJ)のファンです。自慢できるほどたくさんもってはいませんが、このたび、皆様に秘蔵のFJを紹介したいと思います。ご興味ある方はご覧ください(フライトジャケットでないものも混じっています)。

1.アメリカ陸軍航空隊

A-2 フライトジャケット 

わずと知れたフライトジャケットの王

第2次世界大戦期、アメリカ陸軍航空隊で使用された。

映画「大脱走」で、ヒルツ大尉役のスティーブ・マックイーンがかっこよく着こなしており、わが国でも広く知られるようになった。

著名なメーカーとして、わが国にはリアルマッコイ・バズリクソンズ・TheFew・トイズマッコイなどがあります。その品質は世界最高峰であり、他国の追随を許さないレベルです。

A-2フライトジャケット(旧リアルマッコイ製)

新品で買えば15万円から20万円程度しますが、品質は値段に見合うだけのものがあります。やわらかくてきめ細やかな極上の革質です。興味がない方でも1日着用したならば、きっと気に入っていただけるでしょう。

 

    

A-2は基本馬革でできており、季節ごとのメンテナンスが欠かせません。シーズン前とシーズンオフ時には、しっかりとオイルを補充する必要があります。

みらい代表は馬油(ソンバーユ)を手で塗り込んでいます。革は生きていて、面白いくらい吸収します。例えるなら、女性のやわ肌に優しく保湿液を塗り込んでいるようなとても甘美で官能的な作業です。ちょっとHな言い回しだがそうとしか表現できないのです。手間がかかるがそれがまた楽しい。

ただ、このジャケットいくつか欠点があります。

まず、①雨に弱いこと、レザーに水分は大敵です。なので着る日を選びます。

②そんなに暖かくないこと、もともとライトゾーン(10℃から30℃)夏季用のフライトジャケットなので防寒性能はあまりありません。

③高価なので気楽に着づらい・・・そんなこと気にせずガンガン着込むのが本流のようですが、もったいなくてつい着る機会を失してしまいます・・・

2.アメリカ空軍(USAF)

B-15D

イミーディエイトゾーン(-10℃~10℃)のジャケット。ボアはムートン、ナイロン製で中綿はウールパイルです。

バズリクソンズ B-15D フライトジャケット

このジャケットは、Aero Medical Laboratory(航空医学研究所?)のテストサンプル品のレプリカモデルで限定500着、なかなか希少なものです。定価は確か5万円以上するかと思います。

ボアのムートンはシルクのように柔らかく、肌触り最高に気持ちがよいです。

ナイロンの繊維もこれ以上はないってくらいきめ細やかでこれまたシルクのようです。この品質を知ってしまったら、他のものがどうしても見劣りするように感じてしまうようになります。おそらくナイロン製ジャケットの最高峰ではないでしょうか?こちらはなかなか暖かいです。

マリリン・モンローが来ているのはB-15C。朝鮮戦争の際に前線兵士の慰問に訪れた際に着用していたことで有名です。

MA-1

イミーディエイトゾーン(-10℃~10℃)のジャケット。B-15Dから進化した。わが国では説明不要なくらい普及しています。

  

実はこれ、BIGJOHNのMA-1もどきです。万代書店(古着も販売している)で秋冬の屋外作業用に1,500円で購入しました。

左肩のUSAFマークはもともとなかったのですが、少しでもかっこよく着られるようにとMASHの通販で熱転写デカールを購入し、自分でアイロンプリントしました。するとどうでしょう、USAFマークを入れただけでグーンとかっこよくなり(主観です・・・)、愛着が湧くようになりました。

元が安かっただけに、高価なA-2やB-15Dのように気を使わなくてもよいので今では一番着ています。先に紹介のジャケットとは違った意味でお気に入りの一着です。

N2-B(パイロット用)

イミーディエイトゾーン(-10℃~10℃)のジャケット。コヨーテファーの大きなフードがついていますが、これはパイロットがヘルメットをしたままでかぶれるようにと設計されたものです。

着丈は狭いコクピットの中で運動を妨げられないようにとリブ付きで短くなっています。

MILSPECナンバーがあるので官給品と思いきや、注意深く見ると「HOUSTON」の表記がありました。

N2-B(グランドクルー用)

こちらはグランドクルー用のもの。裾のリブがありません。サイズ38とのことですが、いささか横に大きいような感じがします(アメリカ人の体型に合わせてあるのか?)。

アメリカ・スピワック社製。ナイロンの生地はなかなか上質です。

オフィサー・ジャケット(ROTC用)

アメリカ空軍の制服用簡易ジャンパー。ROTC用とのことでなかなか希少な一品です。ちなみにROTCとは備役将校訓練課程(Reserve Officers’ Training Corps, ROTC)は、主に大学に設置された、陸海空軍および海兵隊の将校を養成するための教育課程のこと。

ライナー付き。上品な雰囲気です。

アメリカ海兵隊(USMC)

①オフィサー・ジャケット(L2-Bタイプ)

ヤフオクで落としました。おそらく普天間基地のものか?

布製L2-Bといった雰囲気だか見方を変えると北の首領様の服とよく似ている・・・

 

陸上自衛隊

フライトジャケットではありませんが、紹介いたします。

PXジャンパー(MA-1タイプ・リバーシブル)

だいぶ以前に購入したが一度も着用したことがない。単なるコレクションと化している。確か8,800円くらいしたか?品質は値段なりです。もう製造していないのか最近のPXでは見なくなりました。

PXジャンパー(MA-1タイプ・襟付き・リバーシブル)

上のジャンパーの襟付き。こちらも死蔵品となっている。

形はなかなか気に入っています。こちらも確か8,800円くらいだったか?

戦闘外被

現行戦闘外被の私物品。買ったはいいが、なんだか着るのがもったいなく家で眠ったままとなっています。

こちらは官品のほうが品質がよいです。あまり暖かくありません。

④作業外被(旧)

ヤフオクで500円で落札しました。薄っぺらくてほとんど防寒効果はありません。風を防げる程度か?経年劣化が進んでいます。

簡易ジャンパー

91式制服を着用時、上衣の代わりに着用するもの。官給品にはありません。希望者は私物品として購入します。

ライナー付き。なぜか3着同じの持っています。

簡易セーター

91式制服を着用時着ます。こちらも官給品にはありません。定価で1万円以上します。高い!

左腕に陸自マークが貼られている。

※番外編 自衛隊最初期の制服上衣

通称「アイク・ジャケット」

ヤフオクで1,000円で落としました。虫くい・劣化が進んでいます。

※参考 ドワイト・D・アイゼンハワー陸軍元帥(通称アイク)

戦後アメリカ大統領。かっこよすぎる!

※そもそも、フライトジャケットとは?

フライトジャケットflight jacket)とは、航空機に搭乗するパイロットおよびクルーが着用する上衣ジャケット)である。多くの場合、軍用機の運用を想定し、国家の威信をかけた軍用品として開発されたものであり、士気高揚のため見た目が良く、満足すべき機能を備え、詳細な規定(Mill-Spec)に基づき、正規契約を交わしたメーカーにより製作される。 ~WIKIより

無骨なシルエット、機能美に世界中の男は魅了される。世界中のファッションに与えた影響は大きく、多くのレプリカ品・模倣品が作られている。

フライトジャケットにはまる、これはなかなか女性陣には理解してもらえない世界観ではなかろうか?

 

★お父さんのためのフライト・ジャケット講座!

ところで、フライトジャケットはアメカジ好きの若者だけのものではありません。むしろ、中年や60代70代にも似合うと思っています。

だいたい、TheFEWやリアルマッコイなんて、高すぎて若者には手が届かない・・・

ただ、中年以上の方は若者のまねをしたファッションをしてもしょうがないので、年配者には年配者の気品と威厳が必要です。

そこでお勧めなのは、

この写真、言わずと知れたGHQ最高司令官マ元帥なのですが、

フライトジャケットの名門、バズリクソンズが20周年を記念して発売した、

ダグラス・マッカーサーモデルです!元帥をしめす五つ星の階級章

これは若造が着ても似合わない、むしろ50代60代以上の方にかっこよく着こなしてもらいたい!

普段はスーツでお過ごしの方も、オフにはちょっと気取ってフライトジャケットで決めるのも粋ではないかと思います。定価は確か10万円以上しますけど・・・

マ元帥もA-2ジャケットをこよなく愛していたそうです。

更に、

このご仁、英国陸軍の元帥、バーナード・モントゴメリー卿です。

子爵の爵位を持つ英国貴族。

見てください!英国製ロイヤル・エアフォースB-3ジャケットを実にかっこよく着こなしているではありませんか!激シブです!

R.A.F. IRVIN
イギリス空軍TYPE

東京上野御徒町のミリタリーショップ中田商店さんで取り扱いがあります

定価78,000円、これはむしろ安い!実はわたしもいつか欲しいのです・・・

ところで、フライトジャケットなどは資産になります。

軍装品については、個人でも収集しており、いわゆるマニアなのですが、価値あるフライトジャケットなどは、ある時から「資産」と考えるようになりました。

といいますのも、一見興味ない方には、単なる無駄遣いに見えるかもしれませんが、この世に「マニア」という市場がある限り、例えば、若干の出費をして購入したとしても、それは消耗品に対する「費用」ではなく、「資産」であり手持ちの現金が一時他の資産に変じているだけで、後日には、プレミアがついて購入時価格を上回ることすらあることに気が付いたのです。

格安のものを入手し転売すると若干ですが、小遣い稼ぎくらいにはなります。

ああ、なるほど、書画・絵画、骨董品の趣味は家を傾けるというけれど、実はその逆で、お金持ちは、自らの趣味もあるのでしょうけど、そうした資産を保有することで相続税対策になったり、または現金の預金化をしているのだなあと感じました。
 
まあ、別に儲かるからフライトジャケットが好きなわけでなく、好きだから好きなので、あまり利益利益と考えるとつまらなくなってしまいそうです。
少々値は張りますが、あらゆる世代の方にフライトジャケットを楽しんでいただけたらと思っています。
以上、私がこよなく愛するフライトジャケットのお話でした。
お付き合いくださいありがとうございました!