「金持ち父さん・貧乏父さん」ロバート・キヨサキ著

ご存知ですか?

今から10数年前ですが、大変なベストセラーになりました。

すでにお読みの方も多いと思います。

私は前職の教育研修を担当しておりましたので、簿記会計の講義の際、話の小ネタ的にこの本を紹介いたしました。

これからご紹介するのは、その際使用した自作の研修会資料ですが、この機会に皆様にもご覧いただければと思います。

~「金持ち父さん・貧乏父さん」ロバート・キヨサキ著より~

簿記会計番外編

お金について知らなければ、お金は出て行くばかり

  • 格差社会
  • 少子高齢化社会
  • 年功序列・終身雇用制度の崩壊

今、富める者はますます富み、中流以下の階層はまじめに働いても少しも暮らし向きは楽にならない。

もはや、政府や雇用先はあてにならない。

自身や自身の家族の生活を守るためには自助努力が必要

お金に苦労したくなければ、「ファイナンシャル・リテラシー」を高める必要がある。

「ファイナンシャル・リテラシー」とは?

定義:お金の流れを読む力(会計力)、お金に対する知性

 

Q、そもそも、「お金」ってなんだ?

資本主義経済の下、その本尊は「お金」

お金はないよりあったほうがいい。「お金」があれば必ずしも幸せになれるとは限らないが、お金がないことによる悲劇は多々耳にする。

人は、ときには「お金」のために犯罪に手を染めたりする。

金持ち父さん曰く、お金とは「これがお金だ」とみんなが同意して決めたものだ。

そもそも、お金は実際には存在しない。これが重要だ。

「中流以下の人はために働き、金持ちは自分のためにお金を働かせる。お金が実際に存在すると思う気持ちが強ければ強いほど、お金のために一生懸命働く。お金は実際には存在しないものだとわかれば、早くお金持ちになれる。」

 

お金持ちになるために ~資産と負債の違いを知ることが第一

「金持ちは資産を手に入れる。中流以下の人たちは負債を手に入れ、資産だと思い込む」

 ★「資産は私のポケットにお金を入れてくれる」   

 ★「負債は私のポケットからお金をとっていく」 

知らなければならないことは、本当にこれだけだ。金持ちになりたいなら、ただ「資産を買う」ことに生涯を捧げればよい。

中流以下にとどまっていたい人は負債を買えばいい。資産と負債の違いを知らないこと、これが多くの人がお金に困っている最大の理由である。

おわりに

簿記会計とは、企業におけるお金の流れを管理するルール・技術である。多くの社会人は簿記会計の学習の必要性を認めてはいるものの、その「わかりにくさ」・「退屈さ」からもっとも嫌われている科目の一つとなっている。

そこで、お金の流れを身近な例で学ぶため、ロバート・キヨサキ著「金持ち父さん・貧乏父さん」筑摩書房 を紹介した。今回は、家計におけるキャッシュ・フローの流れを学んだが、企業会計でもキャッシュの流れは同じである。まずは大筋で理解されたい。

本研修会で学んだ簿記会計の知識は、将来の部門管理者・経営者となるのに必須の知識であると考えられますが、学習した知識を活かすべく、まずは家計の経営管理に複式簿記を導入してみてはいかがでしょうか。

以上までが、研修会資料となります。

一部、JPEG化している箇所がありますので文字が薄く見づらかったかもしれません。

ローバート・キヨサキさんの財産形成に対する考え方は、大いに役立つものですが、近頃、この「金持ち父さん貧乏父さん」の勉強会と称する怪しいサークル?の勧誘活動が拡がっているそうです。

友人の友人経由で、ファミレスに連れ出し、成功事例や、やたらテンション高い仲間がいる、あの系統です・・・

その目的は、聞いたところ、「金持ち父さん貧乏父さん」を引き合いに出し、何やら怪しげな投資を勧めるものだそうです。

当ホームページはそうした勧誘等とは何ら関係ありません。

本のエッセンス以外の何物の皆様にお勧めするものではありません。

儲け話は近づかないほうが吉です。

最近、身近な方でも怪しい投資話でだまされかけた方がいます。

預けた?100万円は無事回収できたとのことですが、そもそも、そんなに儲かるなら人に紹介せず自分でやればいいのに・・・

「儲かる」といって人から勧誘される話はすべて詐欺です。

お互いだまされないよう気を付けたいものです。

本日の教訓です。

一、若いうちからなるべく金融資産を持ちましょう

一、儲け話は近づかないほうが吉

 

ところで、話は変わりますが、二宮尊徳をご存知ですか?

二宮尊徳(1787~1856)

江戸時代後期の経世家、農政家、思想家である。経世済民を目指して報徳思想を唱え、報徳仕法と呼ばれる農村復興政策を指導した。

別名「二宮金次郎」。昔の小学校には銅像がありましたが、撤去されたのか最近まったく見かけません。

貧困にあえぐ農民の救済にその生涯を捧げたそうです。彼の銅像から、「勤勉」「質素」「倹約」「奉仕」の精神を学ぶことができます。

資本主義経済は利潤の追求が目的ですが、世界中が、飽くなき利益追求の競争をしていたらいつか地球はその負荷に耐えられなくなると心配されます。

利益の追求も大切ですが、あくなき利益追求でなくて欲望に一定の限界があるという

知足 

レ点読みで、「足ルコトヲ知ル」と読みます。

ある程度品位を保てるくらい充足したならば、また、適正な利益を獲得できたならば、

「足ルコトヲ知ル」ことも、これからの時代、大切ではないかと思いました。

以上、ご清聴ありがとうございました