みなさん、お疲れ様です!
本日は7月1日、お正月からちょうど半年が経過しました。
ちょうど折り返し地点、上半期はいかがでしたか?
当事務所は思いのほか、たくさんの受注を賜り多忙の毎日でした。
後半戦、下半期が私にとっても皆様にとっても充実したものとなりますよう願ってやみません・・・
ところで話はかわりますが、近頃当事務所にこんなご相談がありました。
プライバシー保護のため、一部伏字仮名になっています。
・近頃、婚活サイトに登録をした。
・そしたら県内に条件の合う?女性が見つかり会うことになった
・女性は、某市在住の自称看護師さんとのこと、年齢は20代半ば
・会うこと2・3回、デート?の場所はいつもファミレス
・今度、どこか違うところ(観光地など)行こうか?というと話をはぐらかせられる。
・何やらサプリメントを勧められる。健康に良いそうだ。
・・・
ここまで、読んでピンときた方もいらっしゃると思います。
・このサプリメント(封切ってある)は、特別に3,000円で譲ってあげる
・この入会届にサインしてほしい、今度東京でイベントがあるから一緒にいかない?
さて、もうお分かりでしょうか?
そう、すでに勧誘されたご経験のある方もたくさんいらっしゃるでしょう、これはかの有名なア〇ウェイさんのご勧誘でした!
で、今回勧誘された男性からのご相談だったのですが、ご相談の趣旨は、以下のとおりです。
Q、一体、これはなんでしょう?
A、これは、かの有名なア〇ウェイさんの勧誘です。
Q、ディストリビューター?契約をしてしまいました。辞めたいです。
A、この会社はインターネット上で解約することができます。落ち着いて解約しましょう。
Q、彼女に会ってお断りするべきですか?
A、それはお気持ち次第ですが、原則会わないほうが良いです。そもそも相手は真剣に交際する気はさらさらなく、当初から勧誘することを目的に婚活サイトを利用していると考えられます。せっかく解約するのにまた会ってしまったらきっと仲間を呼ばれ囲まれて説得されるに決まってます。残念ですが、今回はあきらめましょう。ついでに彼女の行為は規約違反なので婚活サイトに通報しておくとよいでしょう。
以上が今回のご相談でした。
※イメージ図
無事解約することができ、彼女のLINEを削除し、その後は会っていないとのことです。
ア〇ウェイさんは、日本で最も有名な連鎖販売取引(いわゆるマルチ商法)の会社です。
なお、本記事はア〇ウェイさんを非難中傷する意図は全くありません。ア〇ウェイさんは日本の国内法において全く合法的な企業です。
今回問題にしたいのは、その勧誘方法です。
今、巷では婚活サイトがネット上を賑わしております。
例)
pairs(ペアーズ):「フェイスブックでかわいい彼女見つけませんか?」 フェイスブックを見ているとやたらと広告が入ってくる。
こんなイメージらしいです。それにしてもすごいな(^^)!
でも、こんなきれいなお姉さんが彼氏いないなんてちょっと想像つきませんけどね・・・
他にも、Yahoo!パートナーズとか、楽天オーネットとかいろいろあるようです。
これらのサイトは、真剣なお付き合いを前提としたまじめなサイトであると思っています。入会資格も厳格できちんと審査しているのだろうと思います。
が、しかし、
実際には、男女問わず、多数の業者(マルチ商法勧誘やカルト宗教の勧誘、物品の販売)やいかがわしい人物が紛れ込んでいるようです。
人のそうゆう気持ち(まじめに彼氏彼女を探したいという気持ち)を逆手にとって、妙な勧誘をする行為が許せないなと感じました。
これらのサイトでは規約でこのような行為は禁止されているようですが、実際にはいかがわしい人がたくさん混ざっているようなので、ご利用される方はくれぐれもご用心ください。
※女性の方も気を付けましょう!
で、話をもとに戻しますが、
くれぐれもマルチ商法にはお気をつけください。
これは私の個人的な考えですが、基本儲からないと思って間違いありません。
絶対とは言いませんが、ほとんどすべての人は儲からずに終わるでしょう。
なぜか?
法律によると、現在「マルチ商法」は、特定商取引に関する法律(特定商取引法)で、連鎖販売取引は実質禁止といってもいいほど厳格に規制されています。
特定商取引法で、以下のような条件を全て満たす販売取引が連鎖販売取引とされる。
- 物品の販売(または役務の提供等)の事業であって
- 再販売、受託販売もしくは販売のあっせん(または役務の提供もしくはそのあっせん)をする者を
- 特定利益(紹介料や販売マージン、ボーナス等)が得られると誘引し
- 特定負担(入会金、商品購入費、研修費等の名目で、何らかの金銭的な負担)を伴う取引(取引条件の変更を含む。)をするもの
一般的な商品流通とは異なり、購入者が新たな購入者を勧誘し、その相手に販売する事で手数料を得るという形が、多段階式に連鎖していくことから名づけられる。
つまり、通常の商取引とは異なり人を勧誘することによって利益が発生する仕組みであるので、早い段階で「親」になっていれば話は別だけど、30年前とかならいざ知らず、現在では勧誘される側にも知識があり、かつ市場がすっかり飽和しているので(なので、前提知識のない若い方が狙われています)、とてもじゃないが儲かるとは思えません。
「マルチ商法」で儲けるためには、多大な営業活動をしなければなりません。親・兄弟、親戚縁者はもちろんのこと、知人・友人、職場の同僚、はたまたあまり知らない同級生など、ありとあらゆる人に勧誘するようになりますので、確実に人間関係を壊します。
あまり親しくない知人から突然「ファミレスで会おう」と言われたら要注意です。
私も若いころ、2回ほど勧誘にあいました。
たいてい女性です。女性は基本好きですが、あまり親しくない女性からのお誘いに鼻の下を伸ばすほど楽観的ではないので、「何かあるのでは?」とすぐに思います。
で、案の定誘われるままファミレスに行ってみると、ほどなくその話でした。
相手の時間を無駄にしては申し訳ないので、「興味もなければやる気もない」とはっきり告げても、
「お願い、ノルマがあるの、一度だけ集会?に顔出して!」と懇願され、
やむなく一度だけ某マンションの一室で行われる集会に参加しました。
そこでは、何やら怪しげな実験やら(他社製品と自社製品の比較)、体験談やら、ゴールド?なんとかという偉い階級の方が見えて会場を鼓舞(異様な雰囲気です)、初参加者はしまいにみんなに囲まれて「一緒にがんばりましょう!」と猛烈な説得を受ける。
彼らは盛んに「権利収入」などというワードを口にします。
マルチにハマっている人がマルチ商法の素晴らしさを語る時、高確率で登場する言葉が権利収入と労働収入です。
権利収入とは不労所得ともいわれ自分が働かなくても入ってくる収入のことで、これによって若くして仕事をしなくていい。セミリタイヤが出来て時間的自由が手に入るというもの。
不動産や株、印税などが権利収入に当たります。それらは簡単に得られるものではなく、得る為には巨額の元手だとか恵まれた家庭環境、才能、運などの自分ではどうしようもない要素が必要となってきます。だけどそういった要素が一切必要なく、誰でも簡単に権利収入を手に入れる方法があるんだよ・・・といった風に勧誘してくるのです。
マルチは今の日本ではサラリーマン程割に合わない仕事はなく、またその収入では老後も働かなくてはならず、一生奴隷として働くことになる(年金は貰えないものとされている)と言い、そうならない為にも権利収入を持っていることが必要になる時代だ。と豪語しています。
セミナーへの参加を呼びかけ、必ず「今日は普段滅多にお目にかかれない凄い人が来る」、「成功者から凄い内容の話が聞ける」という事前の印象付けが念入りに行われます。などなど・・・
この点私は意志強固ですので、どんなに言われてもやる気がないものは絶対に引き受けません。徹底してお断りいたしました。
その女性、職場の先輩でしたので少し申し訳なかったのですが、この当時からとても儲かるものではない思っていたので、今振り返ってみてもやらなくてよかったと思っています。
その時いらっしゃった方で、儲かって御殿を建てたという方は寡聞にして知りません・・・
彼らは、勧誘する際、かの有名な「金持ち父さん・貧乏父さん」ロバート・キヨサキ著をバイブルのように持ち出します。
この本は私も好きで当サイトでも紹介させていただきました。
彼らはさかんに「権利収入」というけれども、額に汗して働くことを否定してしまったらたちまち世の中が回っていかなくなることは明白です。
「権利収入」も大切ですが、と同時に額に汗して世の中に貢献していくこともまた社会から求められているのではないでしょうか?
彼らの価値観において、「労働者」が見下されているような感じがしまして、
この点においても、彼らの考え方にはまったく共感できませんでした・・・
「マルチ商法」で儲けられる人は、一流の営業センスのある方です。何をやっても稼げる人です。
本当に儲けたい方はマルチ商法をするのではなく、例えば損害保険の代理店などをやったほうがよっぽど稼げるかもしれません。
損保代理店は、自動車任意保険契約500件抱えていれば十分儲かるとのことです。
マルチをする情熱があったら「損保代理店」などをやってみてはいかがですか?よっぽどこのほうが成功確率は高いと思います。
「権利収入」というならば投資信託もよいかもしれません。今ならNISAといって120万円/年までは利益に税金がかかりません。
繰り返しますが、これは決して「ア〇ウェイさん」に対する批判ではありません。ただ、現実問題として、ものすごい稼いでいる人はやはり一握りだし、ほとんどの人は儲からずに終わってしまうということです。
「労多くて益少なし」ではないかと思いました。
以上を承知で挑戦される方は止めません。自己責任でお願いいたします。ただ、その場合も婚活サイトなどに潜って活動するのではなく正々堂々と勧誘していただければと存じます。
ある程度の年齢の方は、すでに免疫があると思います。ですがターゲットは主に前提知識のない若い方です。お子さんをお持ちの方はマルチ商法の危険性について適宜教えてあげるとよいでしょう。
本日の教訓です。
一、儲け話には気をつけよう、儲かるなら自分でやればいいのに・・・
一、マルチ商法には気をつけよう
一、婚活サイトにも気をつけよう、業者さんたくさんいます
一、ついでに、SEO対策会社にも気をつけよう!SEO対策会社のくせにアナログで電話してくる時点で終わってます・・・
一、うまい話には必ずウラがあります。ご注意を!
当事務所では、弁護士さんに相談するにはためらわれるような些細なことでも、まずはお気軽にご相談ください。親身にお話伺います。
儲け話にはご注意を!でした!
※番外編 当事務所から当HPご愛読の皆様だけにとっておきの儲け話を提供します!
なんと3か月間だけで1,000万円!
職種:カニ漁
場所:ベーリング海
報酬:1,000万円!
すでにご存じの方も多いと思います。
ベーリング海のカニ漁、短期間でものすごく稼げるそうです。
ただし命の保証はできないそうです。全米から腕に自信のある元漁師・ネービーシールズの元隊員など多くの猛者が集まってくるそうですが、きちんと勤めあげられる方は少ないのだとか・・・
やっぱり庶民はまじめにコツコツ働くことが一番ですよね!
はあ、はよ宝くじ当たんないかな・・・